拝啓
残暑厳しき折、ますますご隆盛のことと大慶に存じます。
ヨーロッパ留学中の岸選手と小野選手の活動状況をご報告申し上げます。
岸選手はベルギーのブリュッセルを活動拠点にして、一ヶ月間2日置きに行われるレースに参加しています。
また、小野選手はイタリアの地元クラブの練習に参加しながら、レースに参加しています。
以下、岸選手、小野選手からのそれぞれのレポートです。
敬具
平成25年8月6日
パールイズミ・スミタ・ラバネロ
代表 高村 精一
ベルギー留学中リュウガクチュウキシ選手センシュのレポート
ジャパン・プロ・ツアーよりもスピードは速く、集団の密着度も凄く狭いです。
レースの展開もめまぐるしく変わる中、自分なりにアタックしたり何回か動いて
アピールする走りを中心に走っています。
明日も平地のレースがあります。
日本よりも湿気ないものの日差しが非常に強いので走っていると体力を奪われます。
7/31〜8/4までベルギー南部のナミュールという町でステージレースがありました。
158kmのアップダウンの続くコースで、途中の横風区間で前方の選手が中切れをおこし、
前の集団に着いていけず、そのままグルペット(自転車ロードレースで、タイムアウトに
岸選手の練習風景
ならない程度にゆっくり走るために作る集団)になりラスト50kmのところでパンクし、
リタイアになりました。
しかし、一週間後に行われるケルメスレースで、今回学んだ事を生かし、
自分に足りないスピード練習をして臨みたいと思います。
残り一ヶ月ありますが、毎レースを無駄にしないように様々な事を学び、
走って行きたいと思います。
岸崇仁
   岸選手が先頭集団でレース展開している様子
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イタリア留学中リュウガクチュウ小野オノ選手センシュのレポート
イタリアに来て、貴重な3試合の内の初戦を走りました。
イタリアで毎週、各カテゴリーレースがあり自分が出たいレースを選ぶことさえできます。
レースの運営の仕組みとしては、主催者がスポンサーを探して財源を獲得して運営します。
このレースのメインスポンサーはタイヤ会社のPIRELLI。
なのでレースを走る際、選手はエントリー費が必要ありません。昼食も無料で食べられます。
賞金はスプリントポイントで3着以内、ゴールで10着以内で主催者から配当されます。
自分のクラス【ALLIEVI】では優勝すると5ユーロ〜7ユーロ程。
ジュニアクラスになると更に賞金が上がり、強い選手にチームから小遣いがもらえます。
中学生から個人に賞金があり、小学生はチームにポイントがいき
最終的にチームのお金になります。
結果、選手はお金を失いません!
全レースライセンスが必要なので、ギア比も年齢で
しっかり決まっています。
自分の一つ下のクラス【ESORDIENTI】では全員52×18のギア、
カセットを一つ抜いて9段で18-30などのギアを作って走っています。
その下のクラスはもっと軽いです、、、
レースでみんな同じギア比なので平等です。
子供のチームでもスポンサーがついていて
大きいチームは自転車が支給されています。              小野選手のイタリアのレース初参加の風景
Memorial Nini  8/4
クラス:ALLIEVI
距離:7.5km×9周 68km
出走:68人
畑の中で、日陰の無い、道の悪い、長方形のド平坦のコースでのレースでした。
10時スタートで2時間前に会場に着いたので、すぐに準備を始めました。
このレースは道が悪い方で、道が急に細くなったり、穴があったり、スピード減速の段差が多数。
自分はサドルが下がったり、他の選手達はボトルがゲージから落ちていきます。
スプリントポイントが残り7周と3周にあります。
レースの状況が実況で伝えられるので、
自分を覚えてもらえるように心がけて走りました。
レースは集団一つの時はゆっくりで、アタックがかかると一列棒状になり
追っかけて捕まるの繰り返し。
チームで動いてくるのでエースは脚を貯めて他が追ったり、
アタックしたりという感じ。
自分も反応して消耗覚悟で走って行く、一回目のスプリントポイントは
3人が抜け出して終了。
次のスプリントポイントを狙って行きました。
残り5周一人アタックして逃げていて集団が牽制したのでブリッジして
追いつき、もう一人追いついてきて3人で回して行き、集団も見えなく
なっていきスプリントポイント1km前で何人か追いついてきて、
みんなもがき始めたので自分ももがいて1位通過しました! 小野選手がバンクで練習している風景
賞金GETのはずが1周間違えていました、、、、
次の周回、残り3周がスプリントポイントでした。
そして、次の周回2人が逃げて、集団は3位の賞金争い。自分も参加してスプリントしましたが4位通過で賞金獲得ならず。
脚を使ったので、集団で回復を図りました。かなり暑く水が欲しい時に受け取りミスで取れず、残り2周を走りました。
最終周回に入り位置どり争いが激しくなり始め、残り1.5kmの直角コーナーで5番手獲得。
が、残り700mあたりで砂利道に落ちて後退。再度前に上がりましたが、ゴール勝負で垂れまくってゴールしました。
13位
賞金もゼロでしたが、2チームからスカウトされました!
あと2試合頑張ります。
小野康太郎