〜100カ国160,000km世界一周7年間の自転車旅〜
小口 良平レポート
2013/5/24
走行場所: モザンビーク〜ジンバブエ〜ザンビア〜ボツワナ〜ナミビア〜ミナミアフリカ
 しばらくご無沙汰しておりました。
日本ではこれからの梅雨入り前の晴天が続いているそうですが、いかがお過ごし
でしょうか?
私は現在、69ヵ国目となる南アフリカの南西端に位置するケープタウンにいます。
そして先日、アフリカ大陸最南西端となる「希望峰」に到着しました。
 
エジプトよりこの場所を目指して1年2ヶ月が過ぎ、ようやくこの地に到着しました。
    モザンビークの蒼き空に(モザンビーク)
モザンビークでは初のポルトガル語を体験しました。
ジンバブエではマラリアに羅患し、2週間にも及ぶ闘病生活を経て、改めて命の
重み、旅を続けられる歓びを感じました。
ザンビアでは世界三大瀑布の1つ「ビクトリアフォールズ」に自然の畏怖を感じ
ました。         アフリカの空の下で(モザンビーク)
ボツワナでは雨季で流れた雨に寄って形成されるオカバンゴデルタでたくさんの
生命の営みを目にしました。
ナミビアでは、アプリコット色の砂漠「ナミブ砂漠」に、人間の儚さを感じました。        エチオピアkidsと追いかけっこ
そしてアフリカの最南西端、希望峰に辿りついたのです。
 目の前のザンベジ川の夕日に涙を流す(モザンビーク)
これでアフリカ大陸縦断です。
旅も6年目を迎え、走行距離は94,000kmを超えました。
 旅を始める前より、この地に寄せる想いは深いものがありました。
自転車乗りにとって、岬の先端以上に旅情を感じる場所はないと思います。
       バオバブに見守られて(ジンバブエ)
ひたすらその場所を目指し、そしてまた折り返す。
そう「折り返し」なんです。
私がこの地に立った時に沸き上がった感情は、これまでの苦難を思い返し感慨に
ふけるよりも、「ここは折り返しであって、ここもまた通過点の1つで しかな
い」という思いでした。     世界三大瀑布ビクトリアフォールズ(ザンビア)
希望峰の突端にある道先案内矢印看板には、これまで訪れた都市名が
記入してありました。
そこで私が訪れていない場所は、次に目指す「ロンドン」、日本の裏側の「リオ
デジャネイロ」、そしてゴールの「ニューヨーク」でした。
          チョベ川を前にして(ボツワナ)
希望峰はどうやら私の進むべき場所を示していてくれたようです。
希望峰は私にとって、「点」であり、その先にあるゴールという岬の「突端」を
示してくれた、まさに「希望」峰だったわけです。
感慨にふける前に、まだ道半ばの自分に笑ってしまいました。
さ〜また走りだしましょう!
 ケープタウン後は、南アフリカ内にあるレソト、スワジランドを周ってから、  アプリコットのナミブ砂漠(ナミビア)
マダガスカルへ飛ぶ予定でいます。
その後、7〜9月の夏の北欧、西欧を駆け回る予定でいます。
2〜3年かけて、残りの西アフリカ、北中南米大陸を走ります。
これからも末永くお付き合いよろしくお願いします。
        枯れた大地デットフレイ(ナミビア)
小口オグチ 良平リョウヘイ
プチアドベンチャー開始(ソマリランド)
         継ぎ接ぎの穀倉大地(南アフリカ)
        CAPE OF GOOD HOPE(南アフリカ)