スペインを離れ、日本のチームに所属してから約4年。時にはFor The TEAMに徹しチームのために身を削り、時には貪欲に勝利を目指す。個人であれチームであれ、アイラン選手にとって、“勝利” こそがなによりも優先されること。しかし、ことさらにレースが過酷であればあるほど、レースから離れた際にはリラックスした、ゆったりとした時間が必要になる。
アイラン選手:「もちろん、レースもすごく大事な時間なのですが、自分にとっては晴れた日の休日に公園に行って、太陽を浴びながら摂るランチ、そんなのんびりした時間がすごく大切です。レースのときには時間にも人にも追われているので、時間を気にしないでリラックスしている時にTHE GOOD LIFEというのを感じますね」
意外にもスポーツをしていない、何もしていない時間を大切にしているアイラン選手。そこに普段の過酷さが垣間見られるような気がするが、もちろん身体を動かすことも大切な時間。あれだけ毎日サドルの上で生活しながら、自転車に乗ることでもリラックスできるという。自転車は彼にとって、ただの仕事道具ではないのだ。
アイラン選手:「やはり自転車に乗ると、自由だと感じます。ロードバイクで走っている時は、自分の思うままに動けるよう思えるから。レースから離れて走るとすごくそう感じますね。走って、休んで、写真を撮って、カフェに行って。クルマがあまり通らない山道を、自然を感じながら走る瞬間は最高です。軽めのギアを選んでのんびりと。ロードバイクで自分の望むままに身体を動かし、“自由だ”と感じられている瞬間はとてもGOODだと感じますね」
彼が大事にしているのは“自由”という言葉。「好きな物を食べ、好きな物を飲む。リラックスタイムを作ることがTHE GOOD LIFEを送るためには何よりも大事」と確信している。
「携帯をオフにし、時計を外し、一度全てを忘れロードバイクに乗って外に出ましょう。好きな場所でのんびりして最後は風を感じてみてください。きっとGOODな時間を感じられますよ」