忙しさの中でも健康的でおいしい食事を

ベースフード 速くなるため、健康のため、楽しさのため・・・。自転車に乗る理由はさまざまだが、乗り続けるためには健康であることが大切。さらに言えば、健康であるためにはバランスのとれた食事が何よりも大切になる。しかし忙しいビジネスパーソンにとって、バランスのいい食事をとるのは難しい。多忙な仕事の中、自身の食生活を見直すために作り出したのがベースパスタだったという。 大西勇輝さん(以下 大西さん):ベースパスタを食べてみたのですが、すごくおいしかったです! 元々ラーメンが大好きなんですが、身体のことを考えるとあまり食べられない、とも思っていて。でも栄養バランスの優れているこのパスタなら、気兼ねなく食べられると思いました。 橋本 舜さん(以下 橋本さん):自分がこれを作ったのも、こういうものが欲しかったからです。社会人になって1人暮らしをはじめて、食事の管理を自分でしなきゃいけなくなって。でも忙しいので、コンビニ弁当、ラーメン、牛丼、カレーなど手軽に食べられるものを飽きないようにぐるぐるローテーションしていたんですよ。
PI TRI
橋本舜●ベースフード株式会社代表取締役社長。東京大学卒。多忙な毎日の生活から健康の大切さを痛感し、手軽にバランスの整った食事を摂ることができる「ベースパスタ」の開発に着手した
橋本さん:それでも学生のときは大丈夫だったのに、風邪はひくし、健康診断の判定も良くない。何とかしようと思って、自炊をしてみたんですが、一人暮らしにとっては食材のムダも多いし、面倒だし、栄養のバランスがとりにくい。自分のようなライフスタイルには、もっとファストフード的に簡単にできて、しかも栄養のバランスがとれたものが必要だと思って、自分でつくってみたんです。 ベースフード 一番はじめに商品になったのが「ベースパスタ」。半生タイプでゆで時間は1~2分と短い。ミネラルやビタミンが豊富な全粒粉がベースになっているため風味が強く、シンプルな味付けでもおいしく食べられる。 大西さん:作る、といってもそんなに簡単にできないでしょう? 橋本さん:もちろん、かなり試行錯誤しましたよ。自分が健康になるために作り始めたのですが、続けていくうちに、僕ら世代の課題でもある少子高齢化と段々リンクしていくようになって。結局のところ、今後ほとんどが高齢者になる時代には、健康寿命伸ばして支えられる人を減らさなきゃいけないし、支える若い人をもっと強くしなきゃいけない。そんな思いがあったので、仕事が終わってから、土日や平日の夜など、かなり時間をかけて作りましたよ。

プロアスリートにも好評。栄養バランスもウエイトも整う

大西さん:横浜ベイスターズのラミレス監督など、球技、エンデュランス系とジャンルを問わず、いろいろなジャンルのプロアスリートにも好評みたいですね。 橋本さん:プロのアスリートが一番、健康とかパフォーマンスに気を使っている人たちなので、彼らがいいと思っていただけるのはありがたいですね。でもプロとはいえ、いろいろな競技の環境は違います。プロ選手ですら栄養バランスが整ってなくて、けがをしやすかったり、パフォーマンスが低い状態にある選手もいるとは思います。そのベースを整えられれば、いいかと思います。そういう意味で言うと「普段は仕事で忙しく、でも本気でスポーツをしている人」には、よりおすすめしたいですね。 大西さん:普段から運動している自分からすると、簡単に栄養バランスが整うのは嬉しいですね。さらに言うと、食べる前には「ちょっと量が少ないかな」と思っていたんですが、食べてみると意外とお腹にたまる。栄養だけじゃない満足感も残ります。これだけ食べているとやせるんじゃないかと思ったりして・・・。 ベースフード 橋本さん:あまりダイエット効果はうたっていないのですが、実際にその効果はあると思います。そもそも糖質が少なくて食物繊維も多いので、血糖値が上がりにくい。でもしっかり糖質は入っているので、自転車やランニングをする人にもいいと思います。ただし、「ゼロカロリー食品」みたいに、これを食べたから劇的にやせる、というものではありません。継続していくことで、効果が出ていくそんな食品だと思います。 大西さん:自分は食べること大好きで、スポーツをやっていることもあるので、ちょっと葛藤しながら(笑)、大好きなラーメンを食べています。でも本当にストイックにサプリメントとプロテインだけの食事にするのは味気ないと思ってしまいます。極端なものはやりたくないっていう。でも、これだったら何ていうんですか、本当ちょうどいいところにあるっていうか、普通の食事みたいに摂れて。我慢して食わなきゃいけないっていうところがないのは、改めてすごいと思いました。 橋本さん:その普通の食事、というところがすごく大事。味気ないものを食べての何にも楽しくない。いろいろなソースがあって、飽きずに楽しく続けられるという部分は本当に大切にしています。 大西さん:「楽しい」っていうキーワードは、僕たちも常に大切にしています。僕たちの場合は、食べることではなく、ウエアを着ることです。自転車乗るためのウエアを販売しているんですが、それを着て頂くだけでなく、その先にある「自転車に乗るって楽しい」というところまでを提供したいと思ってます。

日々アップデートされていく商品群

ベースフード 大西さん:同じパスタでも、いろいろなソースがあったり、ラーメンスープと合わせてみたり、さまざまな食べ方ができる「ベースパスタ」ですが、ほかの商品をリリースする予定はあるのですか? 橋本さん:「主食をイノベーションする」を掲げているので、いろんなバリエーションを作っていこうと思っています。主食は当然パスタなどの麺類だけではなくて、パン類もありますし、米類もあります。私たちはあくまで「ベースフード」としてやっています。ベースパスタはあくまで一商品だと思っています(※実際に2019年3月から「ベースブレッド」の発売が開始された)。 大西さん:いろいろな主食が出るのは、すごく楽しみですね! 本当にどんどん新しいことにチャレンジしていますね。元々IT関係にいらっしゃったので、アップデートしていくのが当たり前なんですかね? 橋本さん:そうですね。ベースパスタも定期的に、味をアップデートしていっていますし、栄養価も変更を加えています。今後、2020年に食事摂取基準が変わるので、それに微調整して合わせていきます。どんどん進化していく。将来的にはその人の健康状態とかに合わせて、パーソナライズしていくことも考えています。 大西さん:そのあたりも自転車と似ているかもしれないですね。ウエアもオリジナルデザインのものが作れるようになっていますし。僕らもウエアでイノベーションを起こせるように、まだやれることはたくさんありますね。 ベースフード