佐渡の旅をしっかり楽しめた大会前日

今年はAコースに参加する男性メンバー4名、Bコースに参加する女性メンバー3名の総勢7名での参加。 初出場となる池田さんは、昨年の淡路島ロングライドが終わったときから、この佐渡ロングライドへの出場を熱望していたので、待ちに待った佐渡の旅。両津港で毎回立ち寄るお寿司屋さんでランチした際も、地魚のお寿司とともに、日本酒までたっぷり堪能し、率先して佐渡の旅を満喫していた。大会に出場するだけでなく、地元の食を楽しめるのも旅の醍醐味である。 会場に到着後は事前に配送していたバイクを組み立て、所定の場所へバイクをセッテイングして準備完了。 vol.63 Triathlon Team PI TRI 昨年は初出場で勝手がわからなかったことや、雨が降っていたこともあり、この前日準備に苦労した記憶があったが、今年は非常にスムーズ。 海辺で記念撮影をしたり、宿でゆっくり温泉や食事を楽しんだりと、昨年に比べるとだいぶ余裕を持って過ごすことができた。 vol.63 Triathlon Team PI TRI

絶好のライド日和の中スタート

当日は天候も良く、昨年ほどのスタート時の肌寒さもなく、絶好のライド日和。 今年も佐渡の青い海と空にマッチするコミュニティー用のオリジナルジャージをみんなで着用。 これは最近アップデートされたオーダーシステムのアイテム「イグナイトジャージ」をベースに作られている。細身でスッキリと洗練されたシルエットながら、快適に動けるストレッチ性と吸汗速乾性に優れた素材を使用しているため、長距離のライドにもぴったりのアイテムである。 vol.63 Triathlon Team PI TRI 今年は昨年の経験を生かし、Aコース組とBコース組の合流は無しにして、記念撮影もほどほどに、時間に余裕をもって走りきる作戦でスタート。 きっと今年は制限時間を気にせずゴールできるはずだ。 どこを走っても海や山の気持ちのいい景色が広がる佐渡のコースに「最高ですねぇ」の声が、メンバーから自然と出てくる。 vol.63 Triathlon Team PI TRI 素晴らしい景色とともに、各エイドステーションで地元の食など美味しい物が食べられるのも佐渡ロングライドの魅力。 ただ、エイドの食をゆっくり堪能しすぎると時間をロスしてしまうので、昨年の経験者であるアンバサダーの大西さんがライドのペースとともに、休憩時間もマネジメントしながら、余裕をもって進んでいく。前半の難所であるZ坂も無理のないペースで登りきり、眼下に広がる絶景を楽しんだ。 vol.63 Triathlon Team PI TRI Bコース組も佐渡ロングライドは初参加ながら、いつも大きな声を出して安全管理をしてくれる、頼れるメンバー宇都宮さんを中心に、景色も楽しみながら順調に距離を重ねていく。 vol.63 Triathlon Team PI TRI vol.63 Triathlon Team PI TRI

両津港エイドでまたしても暗雲

100km地点のランチ休憩ポイントでもある両津港エイドに到着。 昨年は制限時間の30分前に到着し、満足な休憩やランチ時間も取れずに慌てて出発したが、今年は1時間ほどの余裕があった。 ただ、この時点で予想以上に池田さんの肉体に疲労感が襲っていた。 ランチ後池田さんは、ストレッチコーナーに行き、若い女性の担当者からストレッチを受け、満足気な表情。きっとこれで疲労も軽減されたはず。このストレッチ時間もあり、なんだかんだエイドを出たのは制限時間の10分ほど前。 でも今年は通常のコースだから後半の坂はあるものの、昨年ほどではないからきっと大丈夫。 余裕をもって走っていた割には時間がかかっていたことに大西さんは内心ざわつきながらも後半戦へ。

両足が攣ってしまうアクシデントを乗り越え全員完走

後半は100㎞以上走った疲労感の中、小木の坂や、それ以降も続く長い起伏がボディーブローのように効いてくる。佐渡ロングライドは改めて走りごたえのあるタフなコースである。 そんな中、池田さんの疲労がピークに達し、脚が攣り始めていた。 なんとか坂のエリアをクリアし、最後の海岸線に下ってきたところで、両脚が攣りペダリングすることができなくなり自転車を降りる。 ここであと残り10㎞ちょっと。 塩分補給やストレッチをし、休息をとるも、なかなか回復の兆しが見えず、池田さんからは「僕を置いて皆さんは先に行ってください。」と、昨年のメンバー離脱シーンを思い出すような光景に。 そんな池田さんに「ここまで来たらみんなでゴールしましょう!」とおじさんたちの青春ドラマのようなやりとりが繰り広げられる。 ここで、最後の手段で大西さんの悶絶マッサージを池田さんに施す。 うめき声をあげながらも、マッサージ後は筋肉がほぐれ走行できる状態に復活。 この休息で時間を使ってしまったものの、リスタートした後は池田さんのペースも戻り、全員で無事にゴール。 vol.63 Triathlon Team PI TRI vol.63 Triathlon Team PI TRI みんなで握手を交わし、メンバー全員で210km完走の達成感や安堵感を噛みしめる。 この瞬間が、一人では味わえない、仲間と出場するからこそ味わえるリアルな達成感の共有。 きっと、昨年同様ちょっとしたアクシデントを乗り越えたことで、より一層味わい深いものになっているはず。 Bコース組も大会直前に体調を崩してしまったメンバー1名は、無理せず途中でリタイアしたものの、初出場の2名はしっかりと佐渡コースを楽しんで完走。 vol.63 Triathlon Team PI TRI 大会終了後の宿での夕食では、美味しいお酒を飲み交わしながら、あれやこれやライド中のエピソードで盛り上がる。 これもまた仲間とのライド旅の楽しみだ。 こんな自転車を通じた仲間との楽しい時間を、これからも企画していきたい。 次は11月に富士周辺でのファンライド合宿を開催する。