PI TRI 二度目の佐渡チャレンジ

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今回のメンバーを最初にご紹介しておくと、リーダーであるパールイズミPRの清水さん、パタンナーの巽さん、セールスの及川さんがパールイズミ社員。そしてアンバサダーである大西さん、北川さんに加え、前述したメンバーと縁の深い廣瀬さん、下條さん、椛島さん、田中さん、新メンバーの岩淵さんと棟さん。さらにRタイプで上位を狙うOn Japanの駒田さん、鎌田さん、青野さん、前原さん、スイムコーチとしてチームをサポートしてくれる前田さんと、ヨガ講師でありチームのマネージャーとして就任した大石さん。チームに帯同してくれたカメラマンはおなじみ古谷さんである。なんて大所帯。いつの間にこんなに仲間が増えたのだろうと思うけれど、それぞれが個性ある光を放つ特別なメンバーだ。

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島入りするタイミングは皆バラバラであり、ブース出展をするメンバーや前日入りするメンバーもいたが、レース前日の昼下がりには全メンバーが集合。それまでにお決まりの笑いに溢れたレース前の団欒が数え切れないくらいあったが、レースレポートをメインにしたいので今回は割愛させていただく。詳細をご覧になりたい方は是非メンバーのSNSをチェックしてほしい。

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今回の佐渡チャレンジにおいても、宮古島同様各自の目標タイムが設定されていた。巽さんにおいては総合入賞を狙うべく、スタートリストと過去のタイム、所属チームまでをも調べ上げた「デスノート」的なものまで用意していた。PI TRIとして挑む貴重なレース。メンバーにとっては年に1〜2回のかけがえのない機会である。普段会えずともSNSを通じて互いの状況を知り、グループ内で情報を共有し、励まし合ってきた。その成果を出す時がついにやってきたのだ。

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Aタイプのスタート時間は6:00、Bタイプ、Rタイプは7:30。その2時間前から会場入りをし、準備に余念がない出場選手たち。期待と不安が入り混じる雰囲気の中、皆がやる気に満ち溢れた笑顔を見せていた。サポート組は心からのエールと共に選手たちの背中を押して送り出す。

それぞれがこのレースで得たいものがある。感じたい気持ちがある。そしてそれを仲間にも伝えたい、共感し合いたい。明けていく空、赤々と登る太陽を見ながら、全員の気持ちが高揚していく。スタートラインに立てば、あとはやるだけ。集中とリラックスの良いバランスで、選手たちは自分の心に語りかけるだろう。「きっとやれる。大丈夫。楽しもう!」と。

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気温19℃、風速2.7mという穏やかな気候の中、スタートのフォーンが鳴った。先にスタートしたAタイプのスイムの合計距離は4km、Bタイプのスイムは2kmでそれぞれ2周回を泳ぐ。水温は25℃、風も波もなく、選手にとってはとても良いコンディション。スイムが得意な選手にとってはラップタイムが例年より速くなることが予想されるが、大人数の一斉スタートでもあるため、何が起こるかわからないのがOWS。スイムをトップで上がってきたのは抜群の安定感がある2人の強豪選手。そして次々とスイムアップする選手たち。

PI TRIのAタイプ出場選手の中でトップでスイムアップしたのはパールイズミのセールス及川さん。もともとスイムが得意な選手である。続いて大西さんがやってくる。このあたりのスイムラップを出す選手はトランジションエリアまでかなりのスピードで駆け抜けていく。写真を撮れるのも一瞬のタイミングだ。その中でも誰よりも一際気迫を放っていたのは、Rタイプで表彰台を狙うOn Japanチームの駒田さん。彼は去年もスイムを担当している。泳いでいる姿は遠目でも見えないが、スイムアップをしてからバイク担当の鎌田さんが待つエリアまでの渾身の走り。1秒でも早く襷を繋ごうというその姿は、本気そのものだった。

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マイペースに目標タイムを狙うPI TRIの選手たちは、サポート組に笑顔で手を振り、立ち止まって少し会話をしてくれた。

それぞれの選手の状態を把握できると安心なうえ、励ましの言葉をかけられるのはサポートをしている立場からすると嬉しいものだ。レース直前にぎっくりごし腰痛を患ってしまったパールイズミ清水さんも、満面の笑みで無事スイムアップしてくれた。彼はここでDNFとなるが、佐渡島までの移動さえ危ぶまれた状況で、1種目でも楽しめたことは他のチームメンバーにとっても心から嬉しく、全員が讃えていた。トライアスロンは自己責任。本人が満足していれば、仲間も満足なのだ。

スイムは問題なくクリアしたPI TRIのメンバーたち。しかし、佐渡国際トライアスロンの本番はこれから。なぜなら、起伏の激しいバイクコースが待っているからだ。何度かこのレースに出ている選手もいれば、ロングディスタンス、ミドルディスタンスが初めての選手もいる。彼らがどう自分をマネジメントし、目標を達成するかの真価が問われるのはここからなのである。

トランジションエリアで補給を済ませ、ヘルメットとサングラスを装着してバイクシューズを履き、続々とバイクコースへ飛び出していく選手たち。猛暑ではないもののしっかりと太陽は出ており、じわじわと選手の体力を奪っていくだろう。エネルギー補給と水分補給が重要になることは間違いない。Aタイプは190km、Bタイプは110kmの長い長い旅が始まる。

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サポート組の一部は車でバイクコースを逆走し、90km地点でBタイプの選手を待つ。スイムを終えた清水さん、Onの前原さん、マネージャー大石さん、北川さんの4名だ。前原さんの手には振るだけでものすごく大きな音が鳴り響く魔法の応援グッズが握り締められている。

まもなく応援地点に到着しようとしていたところに、なんとパールイズミがサポートするプロ選手の戸原開人選手。彼はBタイプと同じ距離の日本選手権に出場していた。宮古島の時とは違い、トップと1分30秒差という良い位置でスイムアップできていた。サポート組と出くわす直前でトップを走っていた選手をパスしたのである。PI TRIの仲間同然の戸原選手に車の窓を全開にし、大声援を送った。素晴らしいレース展開に一同鳥肌が立つ。我々の応援に熱が入り、通過する強豪選手たちがびっくりして落車をしてしまうのではないかと思うほどの気合いの入った応援を繰り広げる。

RタイプOn Japanチームの鎌田選手、今年からメンバー入りした岩淵選手、そしてランが得意な田中選手。応援していた場所がちょうど激しい登り坂だったこともあり、彼らに駆け寄っては並走し、パワーを送った。もちろん、この様子はランのスタート地点で待つPI TRIの他のサポートメンバーにもFacebook上でほぼリアルタイムで共有されている。

あと何人抜けば目指す順位にあがれるのか、タイム差はどれくらいなのか。声援を送るだけでなく、サポート組が的確に状況判断し、奮闘している選手たちにそれを伝えることは上位を狙うメンバーにとっては勝敗を分ける必要不可欠な情報なのである。後で聞けば、PI TRIのメンバーだけではなく、他の選手からも一番辛いバイク終盤地点かつ激しい坂でのこの応援がとてもエネルギーになったと聞いた。

それぞれの選手のこれまでの練習内容やレース当日のコンデイションと、レース中の表情やトラッキングの数字など、複合的に捉えながらレースを見守る。そして、Aタイプの選手はいかに。

Vol.2へ続く